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2018年 12月号 《 vol.40-2 》

保育園で歯科検診

保育園で歯科検診

10月16日(火)は、「社会福祉法人 札幌光陽会 西岡高台保育園」の歯科検診に行って来ました。
今回が初めての検診訪問ということもあり、少し緊張気味で伺いましたが、元気な子ども達を前にして、こちらが元気を分けてもらったような気持ちになりました。
保育園に入園する年齢になってくると、生活や食習慣も変わってくることで、お菓子やジュースを飲食する機会も多くなります。
これまで以上にムシ歯になってしまう危険が高まるほかに、6歳臼歯と呼ばれる奥の歯も生え始める時期もあります。
6歳臼歯は、一番奥に生えてくるため歯磨きが難しいので、保護者の方は特に注意して仕上げ磨きをしてあげて下さい。
お子様の将来にわたっての健康な歯を守ることにつなげるためにも、歯科検診のほかに、定期的に歯科医院で検診を受け、お口を健康的な状態を維持することが大切です。
院長 横山

2018年 12月号 《 vol.40-1 》

2018年を振り返って

2018年を振り返って

12月になり、2018年最後の「ミニミニ新聞」となりました。
今年は、皆さんにとってどのような一年だったでしょうか?
2月に開催された平昌オリンピックや、6月に始まったロシアW杯など、スポーツに盛り上がったという方も多かったと思います。
また、自然災害も多くありました。
7月の西日本豪雨では、記録的な大雨により岡山や広島を中心に、愛媛や兵庫でも大きな被害を出し、9月には北海道でも地震によって道内全域が停電するなど、日常生活に大きな影響を与えました。
この一年で、災害についての意識が大きく変わったという声もたくさん耳にしました。
皆さんそれぞれに、たくさんの出来事があったと思いますが、健康で安心できる生活と笑顔を大切に、新たな年を迎えていただきたいと思います。
横山歯科クリニックは、12月20日で移転して2周年を迎えます。
今年も、たくさんの取り組みや活動を行うことができました。
4月には、所属する「日本臨床歯周病学会」で症例発表会があり、貴重な学びがありました。
5月は、当院にも導入している「歯科用CT診断セミナー」の受講をはじめ、7月は「歯列矯正治療セミナー」、9月には「インプラント治療セミナー」でインプラント治療を受けられた患者様のお口の健康を守るための知識・技術を学びました。
また、所属している歯科医師勉強会グループでの通例勉強会にも参加する機会もあり、学びと成長を感じる一年にすることが出来ました。
来年もこれまで以上にたくさんの活動を続けながら、新たな挑戦をしていくことで、皆さんのお口の健康をお守りし、笑顔と安心のある生 活に繋げていきたいと思います。

2018年 11月号 《 vol.39-2 》

インフルエンザ予防にうがい液

インフルエンザ予防にうがい液

寒い日も多くなり、体調管理には一層注意する時期になりました。
空気が乾燥するこれからの季節は、インフルエンザの流行を心配される方も多いと思います。
今年は、まだインフルエンザ流行についての大きな情報は出ていませんが、早めの対策がインフルエンザ予防につながります。
インフルエンザや風邪の予防には、『うがい』『手洗い』が効果があることはご存知と思います。
当院でも取り扱っている『SP-Tうがい液』は、歯周病予防・改善に効果のある洗口液ですが、その高い殺菌作用により、インフルエンザや風邪予防にも効果があると言われています。
インフルエンザ予防製品ではありませんが、水よりも殺菌効果の高い洗口液を使用し、お口とカラダの健康を流行前から守っていくことが大切です。
『SP-Tうがい液』については、当院スタッフまでお気軽にお尋ねください。

2018年 11月号 《 vol.39-1 》

1本の歯を失ってしまったときの治療法

1本の歯を失ってしまったときの治療法

皆さんは、人の歯は何本あるのかご存知でしょうか?
人の歯は、通常「親知らず」を入れると32本あり、親知らずを全て抜いている方は28本になります。
それだけたくさんの歯があるなら、一本くらい無くても問題ないだろうと考えてしまう方もいらっしゃいますが、それぞれの歯には役割があり、また一本の歯がないことでお口全体に影響を与えることもあります。
一本の歯を失った場合には、固定式の「ブリッジ」、取り外し式の「部分入れ歯」、「インプラント」の3つの治療法から選択することになります。
固定式の「ブリッジ」は、前後の歯を削りしっかり固定する治療のため、違和感も少なく、噛む力も維持しやすい治療です。
取り外し式の「部分入れ歯」は、歯をほとんど削らずに出来ることや、将来ほかの治療に移行しやすい治療ですが、固定するバネ(金具)が見えてしまったり、強く噛むことが難しいこともあります。
特殊な治療の「インプラント」は、本来の歯に近い感覚を得ることができますが、手術や適応を判断するためには特殊な診断が必要になり、治療費も比較的高額になります。
歯を失い始めるのは、40代・50代からが最も多く、「奥歯」から歯 を失っていく場合がほとんどです。
歯を失わないためにも、出来るだけ早くから歯科医院で定期的にお口のメンテナンスを受けることが効果的ですが、歯を失ってしまった場合には、患者様のお口の状態や失った歯の部位、患者様の生活を含めて話し合い、治療法を選択していきます。

2018年 9月号 《 vol.37-3 》

歯列矯正セミナー

歯列矯正セミナー

7月29日(日)は、『歯列矯正治療研修セミナー』に参加してきました。
歯並びついて気にされている患者様も多く、見た目にコンプレックスを抱えている方や、歯磨きなどがしにくいためにムシ歯になってしまう方もいらっしゃいます。
治療研修では、「マイクロインプラント」という器具を使用した矯正治療の臨床知識と技術の習得を目指しました。
「マイクロインプラント」とは、小さく細いネジのような器具のことで、お口の中に固定し、軸にしながら歯を動かしていく矯正治療になります。
「マイクロインプラント」を使用することで、他の歯に負荷をかけずに、動かしたい歯のみに適切な力を加えることが出来ます。
また、傾いた歯を起こしたり、埋まってしまっている歯を引き上げたりなど、様々な臨床に応用することが出来ます。
矯正治療についてのご質問は、お気軽にお伝え下さい。
院長 横山裕之

2018年 9月号 《 vol.37-2 》

規則正しい食習慣でムシ歯予防

規則正しい食習慣でムシ歯予防

皆さんが、食後などに毎日している歯磨きの歴史をご存知でしょうか?
何となく当然のようにされている歯磨きの歴史の始まりは、意外に古くから習慣化されていたと言われています。
最も古い歴史では、紀元前5千年のバビロニア帝国(現在のイラク南部)で、食前に麻を使って歯を磨いていたという記録があります。
また、歯ブラシのルーツでは、紀元前3千年のエジプトで、小枝の先をボソボソにして歯を磨き、ハーブなどを使用して口臭を防いでいたそうです。 仏教の開祖である釈迦は、「歯木(しぼく)」という木の枝を使った歯磨きを弟子たちに伝えたと言われています。
釈迦は、体臭や口臭は心身の乱れと考えていて、特に口臭は敏感であったため、現在でも口臭を消すことを仏事として行うお寺もあるそうです。
日本で歯磨きが普及したのは、江戸時代になってからで、当時は柳や竹の先をボソボソにして使っており、歯ブラシが誕生したのは、大正3年のことです。
人が歯磨きを習慣にしてから、歯ブラシが誕生するまでには長い歴史がありました。

2018年 9月号 《 vol.37-1 》

歯を守る力のコントロール

歯を守る力のコントロール

先月号の、ミニミニ新聞(8月号vol.36)では、歯に過度の力が掛かることで、歯を支える骨が壊されてしまう『咬合性外傷(こうごうせいがいしょう)』についての解説をしました。
『咬合性外傷』のほかにも、咬み合わせと歯を守ることには大きな関係があります。
ムシ歯や歯周病は「細菌」によって歯が失われてしまいますが、悪い咬み合わせでは「力」によって歯が失われてしまう場合があります。
高齢になり入れ歯をつくるとき、前歯よりも奥歯の入れ歯をつくる方が多いのは、生活の中で前歯よりも奥歯により大きな力が働くためで、咬み合わせが歯に与える影響の大きさがわかります。
そのため当院では、定期検診や初めて来院されたときには、正しい咬み合わせが出来ているかの診断を行なっています。
咬み合わせの診断では、過度に咬む力が集中している部分や、歯の揺れを確認し、必要に応じて対応します。
また、様々な治療においても、良い状態の咬み合わせにつながる治療に取り組んでいます。
ムシ歯や歯周病のように、細菌に対しての治療だけではなく、お口の力を最適にコントロールすることも大切な歯科治療です。

2018年 8月号 《 vol.36-3 》

インプラント治療コースセミナー

インプラント治療コースセミナー

7月1日(日)は、インプラント治療研修コースセミナーに参加してきました。
全4回で構成されている第1回目の今回のセミナーでは、インプラント治療の概論をはじめ、インプラント治療における診査・診断をもとにした治療計画について学ぶことが出来ました。
インプラント治療は、失った歯の代わりになる有効な治療の一つであると同時に、残っている歯を守る役割を持つ場合もあります。
両隣の歯は健康に関わらず、真ん中の歯を失ってしまった時には、多くの場合「ブリッジ」という治療を行います。
ブリッジは、健康な両隣の歯を削ることで柱の役割をつくり、失った歯の部分にダミーの歯を被せる治療になります。
インプラント治療は、ブリッジのように健康な歯を削る治療ではないので長期的にみると歯を守る治療になりますが、歯を失った全ての人に有効であるとは限らないため、治療前の「診査・診断」が重要になります。 患者様にとって、有益性の高い治療を届けることで、これからの生活が健康につながる歯科治療を目指します。
院長 横山裕之

2018年 8月号 《 vol.36-2 》

規則正しい食習慣でムシ歯予防

規則正しい食習慣でムシ歯予防

8月になり、子ども達にとっては楽しい夏休みの真っ只中と思います。
夏休み中は、外出が多くなったり、日が落ちるのも遅いため、生活習慣が乱れがちになる子ども達も多いと聞きます。
生活のバランスが崩れ、食習慣が乱れることはお口の健康にも影響する場合があることをご存知でしょうか?
お口の中は通常「中性」で、この状態のときはムシ歯になるリスクは下がっていますが、食べ物を口の中に入れると「酸性」になり、ムシ歯リスクが上がります。
だ液は、酸性になったお口の中を中性に戻す働きがあり、ムシ歯から 歯を守る大切な役割を持っています。
ムシ歯を予防するためには、食事と食事の間隔をしっかりとることで、お口の中を中性に戻すことが大切です。
継続的に間食し、常にお口の中が酸性の状態が続いてしまうとムシ歯になる可能性が高くなり、間食がお菓子など糖分の高いものであれば、さらにムシ歯リスクが上がってしまいます。
健康に夏休みを過ごすためにも、食事やおやつの時間をしっかり決め、 規則正しい食生活を送ることがムシ歯予防につながります。

2018年 8月号 《 vol.36-1 》

骨を壊す咬合性外傷

骨を壊す咬合性外傷

「咬むと奥歯が痛む」「歯が浮いたような感じがする」「歯が動く」という症状はありませんか?
このような症状によって、ムシ歯や歯周病を疑い来院される方も多くいらっしゃいます。
実際に、『ムシ歯』や『歯周病』が原因となっている場合もありますが、悪い咬み合わせが原因の『咬合性外傷(こうごうせいがいしょう)』による場合も少なくありません。
『咬合性外傷』とは、歯に過度の力が掛かることで、歯の周りに炎症 が起き、歯を支える骨が壊されてしまうことです。
『咬合性外傷』のほとんどは奥歯に起こりますが、問題は前歯の悪い咬み合わせによる場合も多くあります。
悪い咬み合わせの原因には、歯並びのほかにも、抜けてしまった歯を放置するなどで引き起こる歯の移動や、歯ぎしりや食いしばりによる歯のすり減りなどもあります。
また、歯の治療をしたときの「被せ物」や「詰め物」が正しい咬み合わせになっていないことが原因となることもあります。
歯を支える大切な骨を壊してしまう『咬合性外傷』の、予防・早期発見のためにも、当院では定期検診などで咬み合わせの検査も実施しております。

2018年 7月号 《 vol.35-3 》

通例勉強会で症例発表

通例勉強会で症例発表

6月26日(火)は、私が所属している歯科医師勉強会グループで、毎月行われる通例勉強会に参加しました。
今回の勉強会では、歯周病治療について症例を発表する機会をいただきました。
症例発表では、歯周病の患者様への基本治療を解説し、実際の症例をもとに重度の歯周病の方の改善までの取り組みを発表しました。
歯周病は、細菌の感染によって引き起こされます。 歯と歯ぐきの境目などに汚れや細菌が停滞することで、歯ぐきに炎症が起き、重度になると歯を支える骨がなくなってしまいます。
歯周病の改善のためには、正しい方法で毎日の歯磨きを行うほかに、歯に負担をかけない咬み合わせの治療や、定期的にお口のクリーニングをすることで、お口の中の衛生環境を整えていくことが大切です。
歯磨きなどの毎日のセルフケアと、定期的な歯科医院でのプロフェッショナルケアが歯周病予防につながります。
副院長 横山有子

2018年 7月号 《 vol.35-2 》

本来の白さを取り戻すクリーニング

本来の白さを取り戻すクリーニング

歯を白く綺麗にする方法をご存知でしょうか?
当院にも、白く綺麗な歯になりたいという要望を持った患者様が多く来院されています。
歯を綺麗にする方法には、「ホワイトニング」と「クリーニング」があります。
先月号のミニミニ新聞(6月号vol.34)でもお伝えしましたが、ホワイトニングには、歯科医院で施術する「オフィスホワイトニング」と、歯科医院から薬剤などを購入し自宅で行う「ホームホワイトニング」の2種類があります。
歯のクリーニングは、ホワイトニングのように薬剤を使用することはなく、専用の機材を使って、飲食やタバコなどの影響で歯の表面に付着してしまった着色や汚れを取り除き、歯の本来の色を取り戻すことが出来ます。
ホワイトニングは、自分自身の歯の色以上の白さにすることが出来ますが、まずは、歯のクリーニングによって着色や汚れを取り除いた自分の歯の白さを体験してみるのも良いと思います。
歯のクリーニングについては、当院スタッフまでお気軽にお尋ね下さい。

2018年 7月号 《 vol.35-1 》

新しい滅菌器導入

新しい滅菌器導入

横山歯科クリニックは、通院される患者様はじめ、現場で働くスタッフにとっても安全で衛生的な医療環境づくりを目指しています。
先日、当院に新たな滅菌器が導入されました。
今回導入した滅菌器は、治療に使用した器具を滅菌処理するものではなく、「歯を削るドリル(タービン)」など治療のときにお口の中に入る機械を滅菌処理するための専用器になります。
歯を削るドリル(タービン)は、先端に取り付けるドリル(バー)を回転させるため内部はとても複雑な構造になっています。
内部が複雑な構造になっている「歯を削るドリル(タービン)」などを効率的に滅菌処理するため、専用器では、菌を死滅させるための加熱に合わせて、加圧脱気を繰り返すことで内部も完全に滅菌処理することが可能になります。
医療機関の衛生管理基準については、ヨーロッパやアメリカの方が進んでおり、今回導入した滅菌器も日本では導入の義務はまだありません。
当院は、これからも皆様が安心できる環境づくりを継続していきます。

2018年 6月号 《 vol.34-3 》

ゴールデンウィーク

ゴールデンウィーク

少し前になりますが、皆さんはどのようなゴールデンウィークを過ごされましたか?
私は、久しぶりの連休ということもあり、家族でニセコや北海道グリーンランドに行って来ました。
ニセコでは、アスレチックや京極の吹き出し公園にある広場でサッカーをしたりと、子供たちと楽しい時間を過ごすことが出来ました。
北海道グリーンランドでは、仮面ライダーショーを見にいきましたが、この日は本当に寒く、雪のような雨が降るなか凍えながら子供たちと仮面ライダーを応援しました。
ゴールデンウィーク期間中は、歯科医師セミナーにも参加しましたが、家族との時間もつくることができ、充実した連休になりました。
院長 横山

2018年 6月号 《 vol.34-2 》

安心安全なホワイトニング

安心安全なホワイトニング

歯の自然な白さ、美しさを取り戻す「歯科ホワイトニング」をご存知でしょうか?
当院に来院されている患者様の中にも、ホワイトニングに興味を持っていただいている方は多くいらっしゃいます。
横山歯科クリニックでは、歯科医院から薬剤などを購入していただき、ご自宅で行うホームホワイトニングをお勧めしています。
「ホームホワイトニング」は、ホワイトニング剤を塗布したトレーを1日数時間(就寝中など)装着し、2週間~1ヶ月程度を目安に効果を実感することができます。
ホワイトニング剤の濃度の強さを選択できる為、しみるなどの不快感を感じにくく、ホワトニング効果が持続するのも特徴です。
最近では、一般のお店でも「歯を白くする歯磨き剤」なども販売されていますが、歯の表面を削ることで効果を体感させる商品も多く、知覚過敏症の原因となる場合もあるので注意が必要です。
また、日本の薬事法では認められていないホワイトニング商品がインターネットなどで販売されていることもあります。
歯を守りながら安全に美しい歯を取り戻す「歯科ホワイトニング」については、当院スタッフまでお気軽にお尋ね下さい。

2018年 6月号 《 vol.34-1 》

精密な診断 歯科用CT

精密な診断 歯科用CT

5月27日(日)は、歯科用CT画像診断についてのセミナーに参加しました。
精密診断機器の歯科用CTは、通常のレントゲン撮影の平面画像ではなく、立体的な3D画像として診断できるため、多くの治療で安全で精度の高い治療につながる診断が可能になります。
特に、「親知らずを抜く」場合や、「歯周病の進行を診断」する場合には、レントゲン撮影だけでは得ることが難しい血管や骨の状態を確認することが出来ます。
「親知らずの抜歯」では、親知らずが歯ぐきの中に埋まっていることもあったり、親知らずの根が何本あって、それぞれの根がどの方向にあるかを診断することが大切です。
また、下顎(したあご)には、重要な役割をもつ管もあることから、特に治療前の診断が大切になります。
当院では、治療内容やお口の状態によってCT撮影を行い、安全な歯科治療を目指しています。
副院長 横山有子

2018年 5月号 《 vol.33-3 》

一時的な役割でも大切な仮歯

皆さんは、歯医者さんで治療を受けられた時に「仮歯(かりば)」を着けたことはありますか?
仮歯は、ムシ歯治療などで歯を削り、被せ物を装着(セット)するまでの期間に歯の代わりとして装着する「仮の被せ物」です。
「仮の被せ物」の「仮歯」には、大切な役割が大きく分けて4つあります。

①お口の環境変化を防止
治療で歯を削り、そのまま放置しておくと隣接する歯が寄ってきたり、歯ぐきが覆い被さってくるなどの
お口の環境変化を抑止します。歯ぐきの回復を目的とする場合もあります。
②治療期間中の審美性を守る
削られたままの歯は目立ってしまう為、仮歯によって審美性を回復します。
③歯の機能を維持
食事などで不自由がないように、仮歯によって噛むなどの機能を維持します。
④外部の刺激から治療部位の歯を守る
治療途中の歯は、刺激に弱いため、温熱刺激や歯ブラシなどからの刺激、口腔内の細菌から歯を守ります。

仮歯は、あくまでも「仮の被せ物」なので、一時的な役割を目的とした素材となっており、長期間仮歯を装着したままにしておくと、変色や細菌の付着によるムシ歯の進行などに繋がります。
仮歯で治療を中断してしまうと、大切な歯をしっかり治療することが出来ず、これからのお口の健康に影響が出てしまいます。

2018年 5月号 《 vol.33-2 》

ムシ歯になりやすい根面

ムシ歯になりやすい根面

皆さんは、「歯のどの部分がムシ歯になりやすいのか」ご存知でしょうか?
一般的には、歯と歯の間や、噛み合わさる部分などがムシ歯になりやすいと言われていますが、歯の根の表面の『根面』にも注意が必要です。
根面にできるムシ歯を『根面う蝕(こんめんうしょく)』といい、成人や高齢者に多いのが特徴の一つです。
本来、歯の根面は歯ぐきに覆われていますが、歯周病によって歯ぐきが退縮してしまったり、歯磨きの時に歯ブラシを強く当てすぎる方や、歯の噛み合わせの力によって、歯ぐきが下がり根面が露出してしまうことがあります。
歯はエナメル質という非常に硬い組織になっていますが、根面の表面はエナメル質よりも柔らかいセメント質で覆われている為、根面が露出してしまうと通常よりも早くムシ歯になってしまい、その進行が早いのも特徴です。
『根面う蝕』を予防するためにも、毎日の歯磨きでは歯と歯ぐきの境目も磨き、歯科医院でお口のメンテナンスを定期的に受診することが大切です。

2018年 5月号 《 vol.33-1 》

患者様と共に歩む

患者様と共に歩む

4月21日(土)22日(日)は、私と副院長で日本臨床歯周病学会のケースプレゼンテーションに参加しました。
1日目は、学会に所属している6人の歯科医師による症例発表があり、若手からベテラン歯科医師のそれぞれの歯周病に関連した症例を見ることで貴重な学びがありました。
2日目は、神奈川県で開業されている平野治郎先生の講演がありました。
講演は、「長期経過症例から考察する」というテーマで、歯周病の改善のための治療と合わせて、患者様との信頼関係の大切さを伝えられました。
また、歯科治療はその時だけの改善だけではなく、生涯を通じて口腔機能の維持を考えた治療が臨床で最も大切なことであると改めて認識することが出来ました。
しっかりとした治療理念と、根拠のある治療に基づいた歯科医療を届け、患者様と共に歩む歯科医院を目指していきます。

2018年 4月号 《 vol.32-3 》

患者様の大切な資料 口腔内写真

患者様の大切な資料 口腔内写真

皆さんは、歯医者さんに行ったとき、お口の写真を撮影されたご経験はありますでしょうか?
当院では、初めて来院された患者様や治療経過の中で、お口の写真(口腔内写真)を撮影させていただいています。
口腔内写真は、現在の患者様のお口の状態を確認するために、とても大切な資料となります。
口腔内写真を見ることで、患者様自身も気になっている箇所や、状態が悪いところなどを客観的に認識できるだけでなく、今後の治療を計画して行く際に活用したり、治療前と治療後の比較をする資料としても活用できます。
口腔内写真の撮影には、カメラの適切な設定は当然ですが、撮影の角度やポイントが細かくあり、実際のお口の環境を適切に反映させることが重要なため高い技術が必要です。
また、撮影されている患者様の負担が極力ないように短時間で行なう技術も必要です。

2018年 4月号 《 vol.32-2 》

抜けたままの歯 大丈夫?

抜けたままの歯 大丈夫?

『歯は一本くらいなくても問題ないだろう』というお考えから、歯がない状態のままでいる方はいらっしゃいませんか?
「歯が抜けた」「通院を途中でやめてしまった」などの理由で、一本でも歯がない状態でいることは、お口の健康に様々な影響を与えてしまうことをご存知でしょうか?
例えば、『下の奥歯』を一本抜けてしまったままにしておくと、これまで『その歯と噛み合っていた上の奥歯』が下に伸びてきます。
また、両隣の歯は、支えがなくなる為、抜けた歯の方向に倒れてきてしまいます。
一本の歯がなくなり、スペースができてしまうことで、歯のバランスが崩れ、噛み合わせに問題が出てくるほか、歯磨きがしにくくなり、ムシ歯や歯周病のリスクも上がってしまいます。
歯は、一本一本に大切な役割があり、それぞれの歯があることで、健康を維持することが出来ます。
治療やお口の状態によっては、歯を抜いたままにするケースもありますが、その場合は、「定期検診による管理が大切」になります。

2018年 4月号 《 vol.32-1 》

適切な保険診療を届ける

適切な保険診療を届ける

4月1日(日)は歯科医師会による保険診療改定講習会に、参加しました。
日本の医療機関で治療を受ける際には、医療保険が適用される治療も多く、比較的容易に治療(保険治療)を受けることが出来ます。
医療保険制度は毎年見直され、特に2年に一度は大きな見直し(保険制度の改定)が実施されます。
私たち医療機関が保険治療を提供するためには、その改定のたびに、私達自身が保険診療の規則や仕組みをしっかり理解しておく必要があります。
今回の講習会では、当院がすでに取得している「歯科外来診療環境体制(通称:外来環)」の認定を全国的に推進し、歯科医療機関の感染症対策や、予防歯科の取り組みについての方向性が示されておりました。
当院では、患者様へ適正な保険診療を届け、正しい情報開示を行なっていくため、常に最新の情報を吸収し医療保険制度への理解を深めるための取り組みを行なっています。

2018年 3月号 《 vol.31-3 》

フッ素の力で歯を守る

フッ素の力で歯を守る

皆さんは、毎日の歯みがきでどのような歯みがき剤を使用されていますか?
むし歯予防効果の高い「フッ素」が含まれている歯みがき剤を使用している方も多いと思います。
フッ素が含まれている歯みがき剤を「フッ化物配合歯磨剤」と言いますが、この「フッ化物配合歯磨剤」は2016年時点で市場の91%を占めるまで拡大しました。
当院でも、成人用、お子様用の「フッ化物配合歯磨剤」をそれぞれ取り扱っています。フッ素の濃度は、『ppm』という単位で表し、これまでの成人用「フッ化物配合歯磨剤」のフッ素濃度は『1,000ppm』でした。当院で販売している「チェックアップスタンダード」も 『1,000ppm』でしたが、今回、製品リニューアルによって、『1,450ppm』までフッ素濃度を上げることで、14%~22%のむし歯予防効果の上昇につながるというデータが発表されました。
自分自身に適した歯みがき剤や、チェックアップスタンダードなどの歯みがき関連商品についてのご質問は、当院スタッフまでお気軽にお尋ね下さい。

2018年 3月号 《 vol.31-2 》

歯科定期検診と医療費の関係

歯科定期検診と医療費の関係

上のグラフは、定期的な歯科検診を受診されてる人と、受診されていない人の生涯総医療費負担についてのデータです。
定期的な歯科検診を受けている人に対し、受けていない人の総医療費の負担額はおよそ倍近い数字が示されています。
なぜ、歯科検診を受診すると医療費の負担が減る場合が多いのかご存知でしょうか?
大きく分けると3つの要因が上げられます。
①お口のトラブルを未然に防ぐことが出来る場合が多い。
②口腔健康が、糖尿病や心筋梗塞など全身疾患予防につながる。
③正しく噛むことが、食事や脳の活性、全身健康を支える。
治療後のお口の健康や、現在お口が健康な状態の方が、これからの生活でも健康を維持できるように、予防歯科をお届けしていきます。

2018年 3月号 《 vol.31-1 》

治すためではなく、守るための定期検診

当院では、患者さんによって違いはありますが、4ヶ月~6ヶ月の歯科 定期検診をご案内しております。歯科定期検診は、歯の治療が目的ではなく、お口の健康維持や、ムシ歯や歯周病をはじめ、お口の問題を未然に防ぐための予防を目的としています。

歯科定期検診の目的
①ムシ歯や歯周病になるリスクを抑えるための予防処置。
②小さなムシ歯は、ムシ歯の進行を抑制しながら状態を確認。
③入れ歯の方は、専用器材で入れ歯の洗浄、歯ぐきの状態の確認と、入れ歯を支えている歯を守るための処置。
④ムシ歯予防効果の高いフッ素を歯に塗布(ご希望の方のみ)

どんなに優れた治療法や治療技術があっても、生まれ持った天然の歯に勝るものはありません。ムシ歯になってしまい、ムシ歯菌に感染した部分を削り取り、詰め物をすることで、歯としての機能は取り戻すことはできますが、歯と詰め物の隙間から細菌が侵入し、ムシ歯が再発してしまうリスクもあります。
ムシ歯のない健康な歯はその健康を守り続け、治療後の歯はムシ歯の再発リスクを下げるためにも、歯科定期検診は大切です。また、入れ歯を使用している方にとっても、長期的に安定した快適な入れ歯を維持することに繋がる歯科定期検診です。

2018年 2月号 《 vol.30-3 》

効果的フッ素の活用で歯を守る

効果的フッ素の活用で歯を守る

皆さんは、フッ素という言葉を聞いたことはありますか?
最近は、テレビなどでも耳にする機会も多いかと思います。ムシ歯予防に効果が認められている「フッ素」は、WHO(世界保健機構)やFAO(食糧農業機構)では必須栄養素としています。
フッ素は、土壌で育つ野菜や果物、魚介類や海藻類にも含まれていますが、日常生活の中でムシ歯予防に効果を発揮するほど摂取することは、難しいと言われています。フッ素を歯に取り込むためには、毎日の歯磨きで「フッ素入り歯磨き剤」の使用や、歯医者さんでフッ素を塗布する施術が効果的です。高い効果を期待できる「歯科フッ素塗布」に対して、ご自宅で使用する「フッ素入り歯磨き材」は、一時的な効果しか得られないため、使用の必要性はあっても、その効果の過剰な期待に注意が必要です。「フッ素入り歯磨き剤」で毎日歯を磨き、そして、年3回~4回歯医者さんでお口のクリーニングとフッ素塗布により『ムシ歯リスクは大きく抑える』ことが出来ます。

2018年 2月号 《 vol.30-2 》

キッズスペースを見ながら診療で安心

キッズスペースを見ながら診療で安心

横山歯科クリニックは、お子様からご年配の方まで、ご家族が安心して通院できる歯科クリニックを目指しています。
特に、通院から遠ざかってしまいがちな子育て中のお母さんが、通院しやすい院内環境づくりにも取り組んでいます。
当院では、お子様が遊べるキッズスペースのほか、保護者が治療中でも、キッズスペースの様子を見られるカメラを設置しています。もちろん、小さなお子様は、保護者と一緒に診療室に入ることもできますが、キッズスペースで遊んでいたいお子様には、そのまま遊んで いてもらい、その様子をモニターで見ながら診療を受けることが出来ます。
当院スタッフも、キッズスペースのお子様の様子は確認していますが、保護者の方が直接、様子を見ることで、より安心できるかと思います。ムシ歯や歯周病は、初期の段階では自覚症状がないまま進行する場合もあります。お仕事や、家事育児にお忙しいお母さん、保護者の方が、気軽に安心して通院できる環境をつくることで、定期的な検診を受診して頂き、ムシ歯や歯周病の予防、早期発見によって、地域のお口の健康を支えていきます。

2018年 2月号 《 vol.30-1 》

予防に洗口液

予防に洗口液

皆さん、こんにちは。
寒い日も多くなり、体調管理に気をつける時期になりました。全国的に、インフルエンザも大流行し、小さなお子様がいるご家庭では、特に注意されているかと思います。
北海道は、全国平均に比べ流行は抑えられていますが、それでも「警報レベル」を超える状況で、幼稚園や小学校では学級閉鎖も多くなっているようです。インフルエンザや風邪予防には、うがい、手洗いの徹底を聞きますが、この「うがい」に洗口液を使用すると予防効果が高まることをご存知でしょうか?
本来は、殺菌効果によって、ムシ歯や歯周病菌を抑制させる働きのある洗口液ですが、インフルエンザや風邪予防効果を期待して使用する方もいらっしゃいます。インフルエンザ予防製品ではありませんが、水よりも殺菌効果の高い洗口液を使用し、お口とカラダの健康を守っていきたいと思います。

2018年 1月号 《 vol.29-3 》

怖くない歯医者さんを目指して

怖くない歯医者さんを目指して

皆さんは、歯医者さんについてどのようなイメージを持っていますか?
「怖い」「痛い」という、マイナスのイメージを持たれている方も多いと思います。
マイナスのイメージを抱えているところに足を運ぶのは、とても気が重いものですよね?しかし、ムシ歯や歯周病からお口の健康を守るためには、定期的に歯医者さんで、ムシ歯・歯周病の「原因となる菌」を取り除くことが、とても効果的な予防になります。
当院では、お子様連れの方も来院しやすい院内環境を目指し、キッズスペースをご用意しています。 子供達にとって、歯医者さんは「怖い」「痛い」ところではなく、ムシ歯にならないための歯医者さん、痛くならないための歯医者さんになるよう取り組んでいきます。治療だけではなく、予防のための通院を伝えていき、生涯を健康な歯で過ごすことができる歯科医療を目指します。

2018年 1月号 《 vol.29-2 》

歯周病から歯を守るセラミック治療

歯周病から歯を守るセラミック治療

ミニミニ新聞11月号では、セラミック治療が『ムシ歯の再発リスクを 抑える』ことをお伝えし、先月号の12月号では、セラミック治療の特殊構造が『歯の根を守る』ことをお伝えしました。
今回は、『歯周病予防につながるセラミック治療』についてです。
歯周病やムシ歯の原因は、『細菌』です。この『細菌』を減らすことが、歯周病やムシ歯の予防につながります。歯周病やムシ歯の原因となる『細菌』を減らすために有効な手段が、毎日の歯ブラシやフロス・歯間ブラシと、歯医者さんで行なうお口の定期メンテナンスです。
そして、歯を守ることに繋がる治療方法の選択です。大きなムシ歯になった場合の治療には、銀歯かセラミックの主に2種類の治療方法があります。セラミックは、銀歯に比べて『細菌』が付着しにくいという性質があるため、長期に渡って歯を守り、歯周病予防にもつながります。銀歯は、セラミックと比べると2倍~17倍も細菌が付着しやすいため、歯周病リスクも高まってしまいます。歯を失う原因で一番多い「歯周病」から歯を守るためにも、治療後の健康を考えた治療が大切です。

2018年 1月号 《 vol.29-1 》

新年ご挨拶

新年ご挨拶

新年、明けましておめでとうございます。
当院は、お正月期間中の12月29日~1月3日まで休診させて頂きました。
我が家は、遠出などすることもなく、落ち着いたお正月を過ごしましたが、皆さんは、どのようなお正月を過ごされましたか?
新年を迎えるにあたって、新たな目標を立てた方もいらっしゃると思います。横山歯科クリニックは、移転開院から1年を迎えましたが、今年はこれまで以上に、一日一日を丁寧に送っていこうと思います。
また、歯科医療への学びを継続し、多くを吸収することで、質の高い 歯科治療を皆さんへ届けていくことで、毎日の暮らしの安心と健康につなげていきたいと思います。
本年も、横山歯科クリニックを宜しくお願い致します。
横山裕之

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